26時間で淡路島走破! 超人たちが挑む「マラニック」

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自然やグルメ、観光名所と魅力たっぷりの兵庫県・淡路島を、たった26時間で制覇できるイベント「マラニック」。超人たちが挑む2日間を淡路総局の神子素カメラマンが取材しました。

3月18日から2日間にわたって開かれた「淡路島一周マラニック」。 マラニックとは、マラソンとピクニックをかけ合わせた造語で、日本で生まれたスポーツです。 今回は、兵庫や大阪を中心に、北は青森、南は福岡から71人が参加しました。

【参加した人】
「めちゃくちゃ楽しみにしています。みんなと仲間と触れ合いながら走るのが楽しみです」
「何回かわからんくらい来ていますね。一人で走るときもあったり、全然知らない方と一緒になってここ朝まで一緒に行こうか、と友達になったりいろんな楽しみや景色がありますね」

淡路島で行われるマラニック。 参加者は26時間の制限時間内に淡路島一周を目指します。

フルマラソンのおよそ3.5倍にもなる、146キロ。長い、長い旅の始まりです。 マラニックの醍醐味は、順位やタイムを競うことなく、それぞれのペースで走りながら景色を楽しむことにあります

淡路島全体を舞台にしたこのイベントですが、実は、主催しているのはたった一人の男性です。

洲本市に住む、田処壱久さん(73)。40年以上、ランニングを続けてきた大ベテランです。

淡路島一周マラニックは、2000年に始まり、田処さんは、もともと参加者の一人でした。 出場を重ねるうち、運営を手伝うようになり、7年前、前任者から、主催を引き継ぎました。

イベント当日、田処さんは、ランナーの休憩所「エイドステーション」で、参加者たちに食べ物や飲み物を提供しました。

走ることを通じてできた仲間の力も借りて、ランナーたちを応援します。

淡路島一周を目指して、ランナーたちは夜も歩みを進めます。

146キロまで、あと少し。午前6時、日の出を迎えました。走り続けてきたランナーには、また違う景色に見えるのかもしれません。

そして、ゴール地点には、およそ20時間で一周を走り抜いたランナーが帰ってきました。

【完走したランナーは】
「気持ちよかったです。途中90キロくらいのところでフラフラになりました。でも続けて頑張っていたら復活するなといつも思うんですけど、今回もそうでした」
「体力…もうヘロヘロです。街中も全部いいし、海沿いの朝日がきれいでうれしかったです」
「淡路島最高です。景色もいいし走りごたえもあって、本当にいいところだと思います。ちょうど日の出と明石海峡大橋が重なってあそこが一番きれいでした」

今回のイベント、71人の参加者のうち、49人が26時間でゴールすることができました。事故なくランナーたちを迎えることができて、田処さんも一安心のようです。

【田処さん】
「皆さん喜んでくれてよかったです。私が元気で意欲があるうちはこうして人数が限られているんですけどやっていきたいと思っています」

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