すでに絶滅したとされ、およそ30年ぶりに三田市で発見された貴重な植物「コウベタヌキノショクダイ」が、人と自然の博物館で展示されています。
「コウベタヌキノショクダイ」は、1992年に神戸市で1個体だけ発見された、菌に寄生して生きる植物で、神戸大学の末次健司教授が新種と発表しましたが、これ以降発見がなく、2010年には「絶滅」と判断されていました。
しかし、2021年に末次教授のチームが三田市内で偶然発見し、分析を経てことし2月に再発見が発表され、人と自然の博物館に2個体の標本が寄贈されました。
ひとつはアルコール漬け、もうひとつは押し花で、来館者は、「妖精のランプ」とも呼ばれるその神秘的な姿に見入っていました。
「コウベタヌキノショクダイ」の特別展示は、4月9日までです。