「人員確保は難しい状況だった」西宮市の放課後等デイサービス施設が3カ月間指定停止

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虚偽の勤務記録を報告し給付費を不正に受け取ったとして、兵庫県西宮市は29日、児童発達支援・放課後等デイサービス「こども未来アカデミー苦楽園教室」に対し、5月1日から3カ月間、指定を取り消すと発表しました。

教室は、障害がある子どもを預かる施設として、「こども未来研究所」が2021年7月に開所していて、現在20人近くが利用しています。

西宮市によりますと、同年12月に提出した勤務資料で、市が条例で定める必要なスタッフを配置していなかった日があるにもかかわらず、退職したスタッフを常勤で勤務したなどとする虚偽の勤務実態を報告。

障害児通所給付費約107万円を不正に受け取っていたということです。

条例では、利用者10人に対しスタッフが2人必要ですが、実際には1人しか勤務していない日が多くあったということで、事業者は市に対し、「人員確保は難しい状況だった」などと説明しているということです。

市は事業者に対し、不正に受け取った給付費と児童福祉法に基づく加算額の合わせて150万円の返還を求めると共に、5月1日から7月31までの3カ月間、事業所の指定を取り消します。

指定の取り消しにより施設の利用ができなくなるため、市は事業者に対し、他の施設を利用者に紹介するよう指導しています。

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