スカイブルーの車体でファンから愛された、JR和田岬線を走る電車「103系」が引退することになり、18日、お別れのセレモニーが開かれました。
駆け付けた多くの鉄道ファン、その視線の先には…。
青空を思わせるようなブルーの車体。
そして、ヘッドマークには「感謝」の文字が。
兵庫県神戸市兵庫区のJR和田岬線を走る電車、スカイブルーの「103系」です。
22年にわたり走ってきたスカイブルーが、18日、ラストランの日を迎えました。
神戸市兵庫区の兵庫駅と和田岬駅を結ぶ全長2・7キロの和田岬線。
その歴史は古く、1888年に鉄道建設を進めるための資材運搬用として、レールが敷かれたのが始まりです。
2001年には、旧国鉄時代に製造された車両「103系」、通称:スカイブルーが運行を開始。朝と夕方の通勤時間帯のみでしたが、近くの企業や工場で働く人たちの足として、22年にわたって走ってきました。
わずか4分の電車の旅。
窓から見える下町の景色、そして、そこを走る姿から、「都会のローカル線」と呼ばれ、多くの人に親しまれてきました。
このスカイブルーの引退が発表されてから、多くの鉄道ファンがその姿をカメラに収めようと、連日撮影スポットに詰めかけました。
(鉄道ファン)
「名古屋から来ました」
「ぼろくてかっこいい電車が大好きで、なくなるということだったので、久しぶりに撮りに来ようかなと思って」
「平成生まれにはわからない昭和感を感じられて”エモい”」
そして18日、ラストランの日。
JR兵庫駅では、運行最終日の出発式が開かれ、詰めかけた多くのファンが思い出の詰まったスカイブルーの車体との別れを惜しみました。
(セレモニーに参加した鉄道ファン)
「通勤・通学を含めずっとお世話になった車両」
「こういう形で引退というのは寂しいが、このような場を設けてくれてうれしく思う」
19日からは、神戸線でも運用されている「207系」が投入されるということです。