兵庫県と徳島県は、淡路島と鳴門市を結ぶ大鳴門橋に自転車道を整備する事業に来年度着手する方針を固めたと発表しました。
大鳴門橋を望む会場で開かれた9日の会見には、兵庫県と徳島県の知事と南あわじ市と鳴門市の市長らが参加しました。大鳴門橋を巡っては、将来的に四国新幹線を通すために確保された空間の利用法が課題となっていました。
自転車道が整備されれば瀬戸内海沿岸が1本のルートでつながり、総延長およそ500㎞のサイクリングルートとなり、自転車を通じた大きな交流圏ができることが期待されています。
大鳴門橋自転車道整備の総事業費はおよそ58億円。幅2.5メートルの自転車道と1.5メートルの歩道が設置される計画で、2027年度の完成を目指します。
兵庫県と徳島県は「鳴門の渦潮」の世界遺産登録を目指していて、自転車道の開通で渦潮の人気も高まり、登録への弾みになるのではと期待を込めていました。