2022年、兵庫県の神戸港でパイロットボートが防波堤に衝突し、5人が死傷した事故で、神戸海上保安部は、当時の男性船長を容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かりました。
2022年9月、神戸新港で、外国の大型船などを港に誘導する水先案内人を運ぶパイロットボートが防波堤に衝突し、男性船長と水先案内人の男性が死亡、乗組員ら3人がけがをしました。
また、司法解剖の結果、男性船長の体からは基準値のおよそ7倍のアルコール分が検出されていました。
捜査関係者によりますと、神戸海上保安部は、男性船長(52)が、周囲への見張りを怠った結果事故を起こしたとして、業務上過失致死傷などの疑いで容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めたということです。
けがをした乗組員の男性も、事故後の調べで飲酒していたことを認めていて、酒を飲んだまま船に乗ることが常態化していたということです。