尼崎市教育委員会は3月2日、昨年行われた市立中学校1校の卒業式で、「課程」の文字を誤って「過程」と記載した卒業証書を卒業生212人に授与したと発表しました。卒業生に謝罪するとともに、正しい卒業証書と交換するということです。
尼崎市教育委員会は2月16日、3月に行われる卒業式で、ことしの卒業生に授与する卒業証書を作成しようと、昨年のデータを確認していたところ、「課程」の文字が「過程」と誤って記載されていることに気づきました。
誤記載の卒業証書は、去年3月10日に行われた市立中学校1校の卒業式で、卒業生212人に授与されたということです。事前に判明したため、ことしの卒業生については正しい卒業証書が手渡されます。
市教委が誤記載の原因について調べたところ、現在の校長がこの中学校に着任し、校長名の変更と同時に文面から卒業証書を新しく作成した際、変換ミスに気付かず、そのまま印刷してしまったということです。当時、教職員が複数体制で卒業生の氏名や生年月日などの記載内容を確認しましたが、「課程」を「過程」とした記載の誤りには気づきませんでした。
市教委は卒業生に謝罪するとともに、正しい卒業証書と交換するということで、今後は再発防止に務めていくとしています。