兵庫県警は、特殊詐欺事件の犯人検挙につながる情報提供に対し、最大で100万円の「情報料」を支払う全国初の制度の運用を27日から始めました。
27日から運用が始まったこの制度では、特殊詐欺グループの「指示役」や「受け子」、それに、活動拠点などに関する情報提供を県警のホームページ上で受け付けています。
情報提供者に支払う「情報料」は原則30万円が上限ですが、グループの壊滅につながるなどした場合は、最大で100万円が支払われるということです。
特殊詐欺事件の犯人検挙につながる情報に「情報料」を支払うのは、全国で初めての取り組みです。
県警によりますと、2022年、県内では過去10年で最も多い1074件の特殊詐欺の被害が発生していて、被害額は18億1000万円にのぼったということです。
県警は2022年、特殊詐欺事件の専門部隊を設置していて、情報提供制度の開始とともに、捜査の対応を強化する方針です。