高齢者らから現金をだまし取ったなどとして、兵庫県警は2月22日、沖縄県を拠点とする特殊詐欺グループの男女8人を逮捕しました。
詐欺や詐欺未遂などの疑いで逮捕されたのは、いずれも住所不詳・職業不詳の20代から40代の男女8人です。
警察によりますと、このうち36歳の男と31歳の女は2022年11月、息子やJR職員になりすまして、東京都に住む高齢女性に「駅で置き引きにあった、お金を用意してくれ」などとうその電話をかけ、現金400万円をだまし取ろうとした疑いが持たれています。
2人は指示役で、他の6人の男は電話をかける「かけ子」の役割などを担い、全国的に「オレオレ詐欺」を行っていたとみられています。
兵庫県内の特殊詐欺被害を捜査する中で、容疑者が浮上したということです。
警察は22日、指示役の2人がいた沖縄県のホテルと「かけ子」がいた石川県のホテルなどを一斉捜索し、身柄を確保。両方のホテルから大量の携帯電話を押収したということです。 警察は8人の認否を明らかにしていません。
この特殊詐欺グループによる被害は全国で数億円に上ると見られていて、警察は全容解明に向けて捜査を進める方針です。