兵庫県姫路市の日本玩具博物館では、江戸時代から昭和にかけて作られたひな人形を紹介する特別展が開かれました。
3月3日の桃の節句を前に、姫路市香寺町の日本玩具博物館では毎年恒例のひな人形展が開催されています。
2023年は500組を超えるコレクションの内、江戸時代後期から昭和にかけて、京阪地方などの町屋で飾られた40組のひな人形を展示しています。
こちらは明治末から大正期に作られた屏風飾りのひな人形。袖の長さと豪華さが特徴で、瀬戸内海沿岸の町に伝わった様式です。
また、昭和10年代のこちらの段飾りは、かつて姫路で盛んだった押絵の技法で仕上げられたものです。会場では時代ごとに進化した技術や、地域の風習の違いを楽しむことができます。
学芸員「京阪地方で発達したひな人形づくりというものが、江戸後期になると江戸の庶民がそれを担っていく。そうなると京阪も負けじとひな人形の新たなものをモデルチェンジして作っていく、その様式を伺うことができる」
この特別展は姫路市の日本玩具博物館で4月16日まで開催されています。