加東市が発注した公共工事を巡り入札情報を業者に漏らしたとして、16日、市の課長が逮捕された事件で、兵庫県警は17日、市役所を家宅捜索しました。
午前10時半過ぎ、兵庫県警の捜査員らが加東市役所に入り、家宅捜索を始めました。
加東市管財課長の男(52)は、上下水道部工務課の課長だった3年前に、市が発注した下水管の入れ替え工事で業者に設計金額を漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで16日、逮捕されました。
また、課長の男が設計金額を漏らした業者の代表取締役の男と、さらにその情報を得て落札した別の業者の代表取締役も公競売入札妨害の疑いで逮捕されています。警察は3人の認否を明らかにしていません。
加東市では、1月、別の課長の男も逮捕・起訴されていて、職員の逮捕は2人目となっています。
市によりますと、課長と、課長が設計金額を漏らした業者の代表取締役、それに、1月逮捕された課長の男の3人は、市内の同じ小学校区の出身だということです。
警察は金銭のやり取りがなかったかについても詳しく調べる方針です。