加東市が発注した公共工事で、業者に入札情報を漏らした疑いで、50代の課長の男が逮捕されました。加東市を巡る官製談合事件での逮捕は1月に続きこれで2人目です。
官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、加東市総務財政部管財課課長の男(52)です。
警察によりますと、男は上下水道部工務課の課長だった3年前、市が発注した下水管の入れ替え工事で、市内の土木会社「大功組」代表取締役の男(48)に設計金額を漏えいした疑いが持たれています。
大功組の男は設計金額に近い金額を土木会社「藤澤工業」の代表取締役の男(37)に教えた疑いが持たれていて、この2人は公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されました。
入札には合わせて18社が参加しましたが、藤澤工業が最低制限価格を4万9000円上回る5162万9000円で落札しました。
加東市では、3年前の別の工事でも入札情報を漏らした疑いで1月、別の課長の男が逮捕・起訴されていて、職員の逮捕はこれで2人目となります。
警察は男らの認否を明らかにしておらず、金銭のやり取りがなかったかどうかなど詳しく調べる方針です。