神戸市は15日、市内のベンチャー企業2社が提携して難病治療薬の開発に取り組むと発表しました。
国指定の難病・網膜色素変性症の治療薬開発に取り組むのは、神戸市に本社を置く「VCGene Therapy」と、神戸大学発のベンチャー「シンプロジェン」の2社です。
網膜色素変性症は、光を電気信号に変える役割を果たす網膜に異常をきたす遺伝性の目の病気で、進行すると暗いところで物が見えにくくなったり、視力が低下したりするなどの症状が出る国指定の難病です。
神戸市では市内の医療関連企業をつなぐ事業を実施していて、今回は遺伝子治療の実用化を目指す「VCGene Therapy」の研究に「シンプロジェン」が持つDNA合成技術を活用することで、治療薬の開発に必要なコストの削減が期待できるということです。
神戸市は今後も産官学が連携して技術革新の創出を目指すとしています。