交通事故に遭い、車いす生活を送っている女性が神戸市の定時制高校で挑戦することの大切さを訴える講演会を開きました。
神戸市立摩耶兵庫高校で開かれたこの講演会は定時制で学ぶ生徒に努力することや挑戦することの大切さを学んでもらおうと開かれ、車いすで生活する尾堂千咲希さんが講師を務めました。
【尾堂千咲希さん】
「今は車いすでの生活ですが、私もみなさんと同じ年の時はみなさんのように高校に通っていました」
尾堂さんは保育園への就職が決まっていた短大2年の時に交通事故に遭い、車いす生活となりました。 当時はいすに座ることさえできませんでしたが、保育園から「どんな形でも働いてほしい。待っている」とのメッセージを受けリハビリに励みました。
【尾堂千咲希さん】
「どんなにリハビリをしても機能的にはできないことがたくさんあります。数え切れません。でも、できないことは『できない』じゃなくてどうすればできるようになるかを考えます。考えて試行錯誤します」
尾堂さんは事故の5年後、短大を卒業しました。 現在は、車いすツインバスケや自ら車を運転して旅行を楽しみ、内定していた保育園で事務員として働いています。
【尾堂千咲希さん】
「夢とかやりたいことがあったらそこから掘り下げていったら今、何をしないといけないのかが自ずとわかってきます。焦らなくていいし立ち止まることなくやりたいことが見つかるまでいろんなことに何度でも挑戦すればいいんじゃないかと私は思っています」
尾堂さんは「生きていることは当たり前じゃない」「人生は一度きりなので周りに流されて自分を見失わないでほしい」と訴えました。