トルコやシリアで7800人以上が亡くなった大地震について、神戸で阪神淡路大震災を経験し、現在トルコの大学で日本語を教えている男性がサンテレビのインタビューに応じ、現状や支援のあり方について語りました。
元コープこうべの職員でトルコ中央部のネヴシェヒル・ハジュ・ベクタシュ・ベリ大学で
専任講師として現地のトルコ人に日本語を教えている藤本憲志さん。28年前の阪神淡路大震災では住んでいた神戸市東灘区の寮が全壊しました。
藤本憲志さん
「阪神淡路大震災のフラッシュバックのようなシーンがテレビ報道で繰り返されているんですけども、今までの経験上、日本の救助隊が到着するのが非常に早かった。各国の支援が非常に早かったのは今までの経験がすごく生きているなというのは実感します」
藤本さんは、被災地から北西に200キロほど、通常は車で4時間ほどの場所で生活しています。現在、大学は冬休み中。藤本さんのもとで日本語を学ぶトルコの学生たちが日本から派遣された国際緊急援助隊・救助チームを支援しようと動いていますが、藤本さんは、今は情報収集に専念するよう学生を説得しているといいます。
藤本憲志さん
「ボランティアでもし向かうのであれば自分の食糧・水ですね。トイレとか自分で確保してやらないと逆に救援物資がスムーズに届かない。行くのは今のところは辞めて後方支援、物資の補給、物資を配達するトラックに荷物を載せるお手伝いをするとか今できるお手伝いをすることを伝えています」
現在、神戸市兵庫区を拠点とするNPO法人 CODE・海外災害援助市民センターがトルコへの派遣準備を進めていて藤本さんも活動を支える方法を模索しています。
藤本憲志さん
「現地に来られる日本人スタッフの方の車の手配、宿泊所、食糧の調達をできるかなと思っています。あと1番大事なのは情報収集ですね。デマとかフェイクニュースに惑わされずに情報をどれだけ収集できるかということが大きなポイントかなと思っています」