兵庫県の斎藤知事は3日、加古川市内の児童養護施設を視察し、新たな一時保護所の整備や、施設を退所した後の自立支援について新年度の予算案に計上すると発表しました。
加古川市にある児童養護施設・播磨同仁学院を訪れた斎藤知事は、施設の職員から子どもたちがどのように生活しているかや、新型コロナ対策、施設の現状について話を聞きました。
兵庫県では、特に阪神間で虐待などを理由に一時的に保護が必要な人が増えていて、全体の7割を児童養 護施設に委託している現状があります。
斎藤知事は、視察後の会見で川西市に個室を備えた一時保護所を新たに整備し、県として受け入れ可能な定員を現在の54人から100人に増やす方針を示しました。
また、児童養護施設を退所した後も悩みを相談できる態勢や就職といった自立支援のほか、職員の対応力を図る研修にも予算を確保する方針です。これらは来年度の予算案に計上され、2月13日に開会する県議会で審議されます