王子動物園の桜の標本木 21年ぶりに変更

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2人が向かったのは、入場口すぐの桜の木。この木は兵庫県内唯一の桜の標本木となっています。

桜の標本木は全国に58地点あり、5輪の花が咲けば「開花」、8割の花が咲けば「満開」を気象台が発表。各地に春を告げてきました。

かつて神戸の桜の標本木は、神戸海洋気象台の敷地内にありました。その後、阪神淡路大震災の影響で1999年に庁舎が海岸近くに移転し、敷地内の木を標本木にしようとしましたが、潮風でなかなか開花しないため断念。

そこで近くの王子動物園の桜を選定し、2002年から入場門近くのソメイヨシノを標本木としてきました。そして今回、21年ぶりに標本木の場所が変更されることになり、気象台の職員が案内板の移し替え作業を行いました。

では、なぜ変更されるのでしょうか?

【神戸地方気象台 酒井武さん】
「標本木は樹齢70年と、だいぶ老齢化してきた。枝全体の一部の先が悪くなってきた。切り替えを考えたほうがいいだろうと、若い木に変更することになった」

新しい標本木の場所はこれまでの入場口付近から60m北に上がった、パンダ館の東。樹齢40年、若くてしっかり咲く立派な桜です。

神戸の開花は平年が3月27日。今はまだ新しい標本木の硬いつぼみが厳しい寒さに耐えています。満開の桜を楽しめる春は、もう少し先です。

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