みなさんは「相撲甚句(すもうじんく)」をご存じでしょうか?若い人には馴染みのない言葉ですが、いま県内で密かなブームとなっています。去年末、三田市で新たに開講した相撲甚句教室を松本カメラマンが取材しました。
江戸時代に始まり力士の間で歌い継がれてきた相撲甚句。七五調で歌われる民謡のひとつで、相撲の地方巡業や引退相撲などで披露されています。
三田市の総合文化センターに去年12月相撲甚句の教室が開講。この日は、市民ら7人が体験会に参加しました
相撲甚句には落語のような落ちのある小話のようなものから哀愁漂うもの、オリジナルの創作ものなどがあります。共通するのは民謡の七五調で歌われること。相撲教習所のカリキュラムにも含まれていて、新弟子たちの必須科目のひとつです。
この相撲甚句が密かなブームとなっていて、2017年に丹波篠山市に相撲甚句教室を開講。人気は徐々に高まり、三田市での授業を求める声が多く開講に踏み切ったそうです。とても初心者とは思えない上手な受講生もたくさんいました。そして松本カメラマンも…。
小さい頃から相撲好きだったという田村さんは、国技の魅力や伝統芸能を知ってもらおうと2010年に大阪相撲甚句会を立ち上げました。田村代表は阪神淡路大震災をテーマにした相撲甚句を創作しています。
相撲甚句教室に参加した人たちは、子どもの頃の父親との思い出に浸ったり子どもの頃あこがれた大相撲の世界に触れるなどして楽しんでいました。