神戸市教育委員会は、4月から初めて教壇に立つ教員を対象とした「採用前研修」を2月1日から実施しています。
神戸市教育委員会は、教員不足などから来年度の教員採用を例年より大幅に拡大し、4月から教壇に立つ経験のない教員に実践的な指導力を採用前に身に着けてもらおうと1日から「採用前研修」を始めました。
対象となるのは教員免許を取得してから一度も授業をしたことがない新規採用者およそ260人で「採用前研修」は小学校や中学校など学校の種類ごとに2月と3月に実施され、模擬授業なども行われます。
研修初日は学級で実際に起こり得る場面を想定したデモンストレーションが行われ、参加者たちは対応時の相づちや表情などから児童や生徒との関係づくりについて学んでいました。
【授業開始後に児童がいないという想定のデモンストレーション】
児童役:「先生、足が痛くて保健室に行っていました」
先生役:「足が痛かったの?大丈夫?でも先生もみんなも心配したから次から誰かに伝えてから保健室に行ってな?」
【4月から小学校で働く女性(22)】
「実際に学校現場でありそうな内容を取り扱っていただけたので現場に行ったときにこの研修を思い出して活用できると感じました」
【4月から特別支援学校で働く男性(22)】
「研修に参加して少し不安が和らいだなと思いました。4月からの生活にワクワクしてきました」
受講者には研修の参加日数に応じた報酬が支払われ、研修は来月17日まで実施されます。