加東市発注の公共工事を巡り入札情報を業者に漏らして落札させたなどとして、市の課長の男が逮捕されました。また、工事を落札した会社の役員の男も逮捕されました。
兵庫県警は官製談合防止法違反などの疑いで加東市生活環境課長の男(55)を逮捕。また、工事を落札した市内の土木建築会社・大功組の代表取締役の男(48)を公競売入札妨害の疑いで逮捕しました。
警察によりますと課長の男は、公共工事の入札や契約を扱う管財課の課長だった2020年6月、旧滝野庁舎の改修工事の入札で最低制限価格を代表取締役の男に漏らし、大功組に落札させた疑いが持たれています。
公共工事では発注元が設定する最低制限価格に近いほど落札の可能性が高いとされていて、入札に参加した4社のうち、大功組は最低制限価格を11万円上回るおよそ7500万円で落札していました。警察は2人の認否を明らかにしていません。
警察は大功組の関係先などを捜索していて、詳しいいきさつを調べています。