・V1リーグ女子
姫路 0-3 トヨタ車体/1月21日
姫路 2-3 トヨタ車体/1月22日
■プラク欠場の中
V1女子12位のヴィクトリーナ姫路は1月21、22の両日、ホームで6位のトヨタ車体と対戦した。
前週の試合中にボールが顔面を直撃した主砲セレステ・プラク(オランダ代表)が欠場。期待の内定選手・伊藤麻緒(東海大4年)もベンチを外れるなど、姫路選手のコンディション不良が相次ぐ中、安保澄監督は長身の金田莉実(東海大出身 24歳 178㎝)を初めて先発起用した。
21日はストレート負けを喫したが、22日はローテーションを変え、金田も積極的に攻撃参加して第1セットを25-19で奪った。
第2、第3セットは落としたものの、第3セット途中から出場したセッター坊野明里(金蘭会高出身 20歳 170cm)がトス回しとレシーブで試合の流れを変え、第4セットを25-23で奪ってフルセットに持ち込んだ。
最終セットは高さにまさるトヨタ車体が取り、惜しくも姫路は敗れたが、全員で粘り強くボールを拾う姿に観客から大きな拍手がわいていた。
■経験が次につながる
22日の試合で姫路は、日本代表の宮部藍梨(17得点)をはじめ、ルーキー古市梨乃(17得点)、日本代表の佐々木千紘(15得点)、サウスポーの田中咲希(13得点)、金田(14得点)と、5人の攻撃陣が2ケタ得点を挙げ、プラクの穴を埋めた。金田は3本のブロックを決め、高さでも貢献した。
サンテレビの中継で解説を務めた初代監督の竹下佳江さん(元日本代表)は、「出場チャンスがなかった選手がコートに立ち、この経験が次につながる」と語り、一時代を築いた名セッターの目から坊野について、「欲を言えばたくさんあるが、坊野が出てリズムがよくなり、いい流れを作ってくれた」と評価した。
(浮田信明)