第168回芥川賞が発表され、兵庫県出身の井戸川射子さんの小説「この世の喜びよ」が選ばれました。
兵庫県出身の井戸川射子さん(35)は、関西学院大学を卒業後、若手詩人の登竜門として知られる中原中也賞を2019年に受賞しました。
高校で国語教師として勤務する傍ら、育児休業中に子どもと向き合った日々をヒントに作品を書き上げたといいます。
幼い弟の世話から逃れてきたヤングケアラーの少女に何を伝えられるのか。 「この世の喜びよ」には、出産や子育ての経験、そして、言葉にならない感情がつづられています。
井戸川さんは、初ノミネートで芥川賞に輝きました。