28年前の阪神淡路大震災では灘五郷と呼ばれる兵庫県の酒蔵も被害を受けました。その中で奇跡的に残ったタンクからこのほど、28年間熟成させた日本酒がつくられました。
阪神淡路大震災の後、28年間熟成され透明感のある琥珀色に変化した日本酒、「現外(げんがい)」。神戸市灘区に本社を置く酒造会社「沢の鶴」と日本酒ブランドの「SAKEHUNDRED」が共同で開発しました。
1995年の阪神淡路大震災では灘五郷の酒蔵でも多くの醸造施設が倒壊するなど甚大な被害を受けました。熟成日本酒の「限外」は、奇跡的に残ったタンクに入っていた「酒母」と呼ばれる日本酒のもとから製造。20年が過ぎたころから味わいが変化し、芳醇な香りに甘みと酸味が一体となったまろやかなテイストになったということです。
震災の被害に耐え抜いた28年ものの熟成日本酒「現外」は1月24日から販売され、「SAKEHUNDRED」のサイトから申し込むことができます。