南あわじ市では、わらで作った大蛇を担いで町を練り歩き、一年の無病息災と豊作を願う伝統行事「蛇供養(じゃくよう)」が行われました。
「蛇供養」は、南あわじ市倭文安住寺でおよそ500年前から続く伝統行事です。
11日は地元の住民が稲わらを使い、両目がミカンで赤い布の舌を出した長さ11・5メートルの大蛇を作り上げました。
この行事は江戸時代の初め、地元の領主が田んぼを荒らす大蛇を退治したところ不作が続き疫病が流行したことから、たたりを鎮める供養として始まったとされています。
供養が終わった大蛇は住民や小学生が担いで、「祝いましょう」と唱えながら町を練り歩き、立ち寄った家の人たちに御利益があるようにと巻きつけていました。
最後に大蛇は、今年の恵方「南南東」に向け、大きなツバキの木に巻きつけられました。