阪神淡路大震災からまもなく28年となるのを前に、1月11日、兵庫県警で震災の教訓を語り継ぐ取り組みが行われました。
この取り組みは、阪神淡路大震災での救助活動から得た教訓を若手の警察官に語り継ぐことで、日頃からの備えにつなげようと、兵庫県警生田警察署が実施しました。
生田署では、震災後に採用された警察官が全体の8割近くとなっていて、記憶や教訓の継承が課題となっています。
11日は、震災当時に神戸市内で救助活動にあたった篠原督征警部(49)が、当時の被害の様子を紹介。
倒壊した建物から住人を救助する際、余震で命の危険にさらされた経験語り、「自分の命を守る大切さ」についても呼び掛けました。
篠原督征警部「埋もれていたら私のために救助しないといけない。救助隊員が要救助者になれば助かる命が助けられない」
若手警察官「震災は経験していませんが実際に自分が人を助ける立場になることで、人を救えるように体力錬成に励みたいと思う」「警察官として何ができるのか、何をすべきなのかをしっかり考えていきたいと思う」
この他、生田署では震災当時の街の様子や救助活動などに関するパネルを1月17日まで展示し、一般向けに公開しています。