兵庫県南あわじ市では、特産品の手延べそうめんの生産が最盛期を迎えています。
太陽の下でまばゆく光る真っ白なそうめんが冬の乾いた風に揺れています。
南あわじ市福良の柏木製麺所では、2本の箸を巧みに操り麺を細長く引き延ばした後天日で乾燥させています。
冬の外気にさらされた麺は表面がつるっとし、強いこしが生まれるということです。
江戸時代、奈良の三輪から製法が伝わったとされ、冬の間の漁師たちの副業として発展し、ピーク時には約60軒あった業者も今では10軒余りまで減ってしまいましたが、昔ながらの技術を引き継ぎ生産を続けています。
地域に根付いた手延べそうめん作りは、4月末まで続くということです。