昼間は営業していない焼き鳥店を借りて、ワンコインでランチを出す店が姫路市にオープンしました。
この店は300円の寄付で、見知らぬ子どもに一食をふるまえる仕組みが話題になっています。
ユニークな取り組みを始めたのは、姫路市西脇で障害者の就労支援などに取り組むNPO法人「はなのいえ」で、内海正子さんが理事長を務めています。
「はなのいえ」が、ことし8月から姫路市上手野で始めた「ちいき食堂はなの家」は、焼き鳥チェーンの「ゆ鳥」山吹店を昼間だけ借りて、ランチ営業しています。
メニューは大人500円、中学生以下300円の日替わりランチのみで、ご飯とみそ汁はおかわり無料。大人がランチ料金に300円プラスすると、メッセージを書きこんだカードを店内に掲示できます。
そのカードは、子どもひとり分の無料券となり、カードを使って食事した子どもは、お礼をカードに書いて再び掲示するという仕組みです。この日、子ども2人分の寄付をする夫婦がいました。
一方、カードを利用してから揚げ定食を食べた子どもたちは、両親と話しながらメッセージを書き込んでいました。
「ちいき食堂はなのいえ」は、火曜日から土曜日までのランチタイムのみ営業しています。