阪神淡路大震災の遺構「神戸の壁」の保存や継承活動を行う団体が新たなメモリアルガイドを発行しました。
新しいメモリアルガイドを発行したのは、神戸の壁の保存活動に尽力した団体「リメンバー神戸プロジェクト」と、壁が保存されている淡路市の北淡震災記念公園です。
「神戸の壁」は、1927年に神戸市長田区の市場の防火壁として造られ、戦争や震災での火災に耐えたことから防災の象徴として、現代美術家の三原泰治さんらが保存活動を行ってきました。
2000年に、当時の津名町が受け入れを表明し、2009年には、野島断層のある北淡震災記念公園に移設されています。
メモリアルガイドは、5000部用意され、これまでの保存活動の歩みなどが記されています。
19日は、神戸の壁の基礎を使ったベンチが保存されている新長田の地下街にあるWALLGALLERYで、三原さんから兵庫県や神戸市の他、人と防災未来センターなどにガイドが手渡されました。
このメモリアルガイドは、北淡震災記念公園の他に新長田合同庁舎や長田区役所、神戸市中央区の人と防災未来センターなどで無料配布されます。