阪神タイガースは12月12日、2023年度新人選手の入団発表会を行った。
岡田彰布監督と支配下指名6選手の発言要旨は以下の通り。
■岡田監督/アレを3回
司会:新人のユニホーム姿は?
岡田監督:さきほど制服姿で顔合わせしたが、ユニホーム姿は制服よりも大きく感じます。
司会:期待することは?
岡田監督:アレに貢献するように、頑張ってもらうだけです。
司会:競争は横一線?
岡田監督:最近は高校から入って、1年、2年で1軍で活躍する選手がすごく多い。
(新球団選手は)見ての通り体格もいいし、技術が備わってくれば、1軍でやってもらえる。
ピッチャー、内野手、外野手、バランスよく取ってるんで、先輩に追い付き追い越せで、1日も早く戦力になってほしいと思います。
司会:選手の皆さん、「アレ」の意味、わかってる人、手を挙げてもらっていいですか?(全員手を挙げる)
岡田監督:言い聞かせときました。3回、アレ、言うときましたから大丈夫です。
司会:アドバイスは?
岡田監督:(タイガースは)注目度は大きいが、それに負けず、お客さんに素晴らしいプレーを見せられる選手になってほしい。
■森下/パワーは白ゴハン
●ドラフト1位
森下 翔太(もりした しょうた) 外野手 右投右打
東海大相模高-中央大 22歳
(ユニホームにそでを通して)いち早く、このユニホームを着て試合に出たいなと言う思いが強くなった。頑張りたいなと思います。
(自身の)一番の強みは長打力だと思っているので、そこを大いに発揮したい。
1年目は新人王を目指してやるので、1年目から1軍に入って、しっかり結果を残せればなと思っている。
(目標の選手は)大学の先輩でもある牧秀悟選手(DeNA)。大学時代からずっと近くで見てきたので尊敬している。
(対戦したい投手は)高校の先輩である巨人の菅野投手や、中日の小笠原慎之介投手。
(背番号1という)伝統的な番号を頂けたことにすごく嬉しく思いますし、自覚と責任をもって今後プレーしていきたい。
(鳥谷氏を)引き継ぎながら自分のプレーを発揮していって、1番という数字が自分の番号になればいい。夢を大きくいきたい。
自分の目標はエンジェルスの大谷選手のような世界で通用するプレイヤーになりたい。
チームの勝利にいち早く貢献して、アレを目指せるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
岡田監督:背番号は自分のものにしないといけない。甲子園はまだ「1番鳥谷」のユニホームを着てる人、多いんで、「1番森下」というユニホームを早く着てもらって、応援してもらえるようにやってもらったらいい。(森下うなずく)
(記者による囲み取材)
ー会見ではうまくしゃべれたか?
自分の中ではできたと思います。
ーアレという言葉を使ったが?
とっさに出た言葉です。
ー背番号1と聞いてどう思った?
最初に嬉しいという思いが来た。
ー見てほしい所は?
やっぱり長打力。中でも逆方向の長打力が持ち味なのでそこを見てほしい。
ーパワーの源は?
やはり食事とウエイトと練習と寝る、という繰り返しで…。
食事は、野菜から採るとか、朝は白ゴハンを食べるとか。
基本は3食で、お腹が減ったら4食、5食と食べてます。
大学時代に8キロ増えた。プロ入り後は、自分の体の限界と相談しつつ、増やせるなら増やしていきたい。
ー自身の今年の漢字は?
うーん、「一」ですかね。プロ入ってスタートラインの始まりと、1位指名、いただいたので。
■門別/北海道民らしく
●ドラフト2位
門別 啓人(もんべつ けいと) 投手 左投左打
東海大札幌高 18歳
(ユニホームにそでを通して)改めてプロ野球選手になったんだなという実感がわきました。
一番の長所は右バッターへのインコースへのクロスファイヤーです。
(目標は)オリックスの宮城投手です。対戦したいバッターはヤクルトの村上選手です。
高校では甲子園に立てなかったので、甲子園でプロ野球選手として活躍したいと思いました。
(将来は)WBCに選出されるような、日本を代表するような投手になりたいです。
自分も森下選手同様、アレを目指して突っ走って頑張ります。応援よろしくお願いします。
(囲み取材)
ー会見の感想は?
いつもと違う緊張で楽しめました。緊張の中でもワクワクしてました。
ー背番号30は?
昔、久保田さん(久保田智之・1軍コーチ)が付けていた番号なので、久保田さんのようなすごい投手になれるように、これから頑張っていきたいです。
ーどこを見てほしい?
北海道から阪神に入るのが50何年振りだと思うので(1966年以来)、北海道民らしく、全力で、がむしゃらに戦っていきたいです。
■井坪/足を生かす
●ドラフト3位
井坪 陽生(いつぼ ひなせ) 外野手 右投右打
関東第一高 17歳
(ユニホームにそでを通して)ようやくチームの一員になれたと思いました。
(セールスポイントは)広角に打ち分けるバッティングと、足を生かした守備と走塁だと思います。
自分は巨人の中島宏之選手に憧れています。小さい時から球場に行ってプレーを見ていた。
オリックスの山本由伸投手と対戦したい。
自分の地元(東京)にも阪神ファンの方々がいて、全国的に愛されている球団だと感じている。
将来は自分の持ち味を全て生かして、これからもっと成長できると思うので、
将来、あいつは別格だったなと言ってもらえるような選手になります。
自分は足が持ち味なので、盗塁や足を生かした守備でアレに貢献できるように頑張りたいと思います。
(囲み取材)
ー会見は?
最初の自己紹介だけ緊張したが、それ以外は思ってたより話せました。
ーユニホームは?
かっこいいです。自分は好きです。
ー甲子園の外野は広いが?
映像でしか見たことがないが、広ければ広いほど、自分の足を生かせると思うので問題ないと思う。
ー1年目は?
焦ってもケガとか怖いので、しっかり年間通して戦える土台作りをして、
将来は1軍で、みんなを引っ張っていける選手になりたいと思ってます。
■茨木/将来は18を
●ドラフト4位
茨木 秀俊(いばらぎ ひでとし) 投手 右投右打
帝京長岡高 18歳
(ユニホームにそでを通して)高校時代もタテジマで、
阪神タイガースという伝統のある球団のユニホームを着れて誇りに思っています。
(帝京長岡高から初のドラフト指名で)歴史に名を刻めたのは素直に嬉しい。
(セールスポイントは)強気で相手バッターに攻めていく投球だと思います。
オリックスの山本由伸投手はあこがれています。自分も村上選手は対戦してみたいと思います。
(甲子園は)高校時代から目指していた場所なので、早くそのマウンドに上がりたい。
(将来は)最多勝を取れるような、日本を代表する投手になっていきたいと思います。
勝ち星を積み重ねていって、自分もアレを目指してやっていきたいと思います。
(囲み取材)
ー壇上では?
注目していただいたので嬉しい気持ちもありました。
ーいい笑顔だが?
学校でもよく笑う方。笑顔はずっと続けていきたい。
ー背番号48は?
自分としては気に入ってるので、「48」と言えば茨木と言ってもらえる番号にしたい。
将来はエースナンバー「18」を着けたい。
ー目標は?
1年間戦える体を作っていきたい。アレを目指して、アレを取れるようにやっていきたい。
ーアレの使い方、バッチリですよ
顔合わせの時に、(岡田監督が)アレという言葉を何回も使っていたので、自分も会見で使いました。
■戸井/アレ言うの忘れた
●ドラフト5位
戸井 零士(とい れいじ) 内野手 右投右打
天理高 17歳
ユニホームを着て、すごく実感がわいてきて、早くこのユニホームでプレーがしたいという思いがいっぱいです。
自分は、低く強いライナーで外野の頭を越すバッティングと、堅実な守備が持ち味です。
(目標は)楽天の浅村選手です。体の強い、軸がぶれない選手になりたいです。
天理高校の先輩でもある森浦選手(広島)と対戦したいです。
自分は春夏3度、甲子園を経験した。いい思いも苦い思いもした球場なので、
早く活躍できるよう頑張りたい。
(タイガースは)ファンから愛されているチーム。自分も愛される選手になりたい。
(甲子園の阪神戦観戦は)2、3回、あります。(どんな試合か)小っちゃい頃だったのであまり覚えていないが、球場に入った時の雰囲気が、他の球場とは違うと思った。
(将来は)打てて守れる内野手として、阪神、球界を代表するプレイヤーになりたい。
関西出身ということもあり、自覚をもって、頑張っていきたい。
(囲み取材)
ー会見前、監督の話は?
アレについて言っていただいて、アレに貢献するだけだと伝えられた。
本当に(監督は「アレ」と)言うんだなと思った。
(会見でアレを言わなかったが?)
ちょっとテンパって、言うの忘れちゃって(笑)。
(背番号44は?)
天理高校出身の関本健太郎さんが着けていた番号でもあるので、
追い付いて追い越せるよう頑張りたい。
■富田/出世番号にしたい
●ドラフト6位
富田 蓮(とみだ れん) 投手 左投左打
大垣商高-三菱自動車岡崎 21歳
(ユニホームにそでを通して)一層、これからプロになるんだなという実感がわいてきました。
チームに欠かせない選手になりたいと思います。
自分のセールスポイントは、わかっていても打てない真っ直ぐです。
球速はそれほどないが、バッターは、キレを感じて空振りしているので、キレが持ち味です。
(目標は)タイプも似ていて、1年目から10勝している伊藤将司投手(阪神)です。
自分は小さい変化(球)がないので、(伊藤投手に)聞いてみたい。
(対戦したいのは)ヤクルトの村上選手です。真っ直ぐで空振り三振を取りたい。
高校時代は立つことができなかった舞台(甲子園)に立てるのは素直に嬉しい。
早くマウンドに立って、周りの景色を見たい。
(目標は)開幕1軍ローテ入り、そして出場です。
(三菱自動車岡崎の先輩・中野拓夢選手から)ドラフトにかかった瞬間に「おめでとう」と電話をいただいた。
タイガースは若い人たちが多いので、その中で切磋琢磨して頑張っていこうと伝えられた。
(背番号50は)青柳投手が7年間、着けていた番号で、とても重みを感じる。
今後は、出世番号だったと言われるように頑張りたい。
阪神タイガースの一員として、アレを目指して頑張っていきます。
(囲み取材)
ー中野選手もドラフト6位
あれだけ活躍しているので、(自分も活躍して)順位は関係ないということを伝えれるような選手になりたい。
―投球で意識すること
(自分の)フォームはあまり腕が見えない。急に腕が出てくる。
プラス、珠のキレもあるので、1打席目は打たれる気がしない。
(浮田信明)