「防災・減災へ理解を」 県新任職員対象に研修会

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阪神淡路大震災の教訓や防災・減災に対して理解を深めてもらおうと、兵庫県に新しく入庁した職員を対象に13日から2日間職員研修が行われています。

講師を務めたのは、神戸市西区に拠点を置く全国災害ボランティア支援機構代表理事の高橋守雄(たかはしもりお)さんと、東日本大震災の津波で被害の大きかった宮城県名取市閖上(ゆりあげ)で町内会長を務める長沼俊幸(ながぬまとしゆき)さんです。

元警察官で県職員として震災復興に携わり、2022年3月までひょうごボランタリープラザの所長を務めた高橋さん。

災害ボランティアの交通費と宿泊費の一部を兵庫県が助成する制度や東北で被災情報を提供するボランティア・インフォメーションセンターの開設などこれまでの兵庫のボランティアの歩みについて語りました。

宮城県名取市閖上で暮らし、東日本大震災の津波で家ごと2キロ流された長沼さん。

長沼さんは、被災者支援に携わることになる県職員に対して避難所でのプライバシーの問題や災害公営住宅での1人暮らしの高齢者に対する対応についてアドバイスしました。

高橋さんと長沼さんは、これまでボランティア活動を通して兵庫と宮城との交流を深めてきました。

およそ300人の新任職員のうち6割が阪神淡路大震災の後に生まれた人たちです。 この研修は、東日本大震災の発生した2011年から毎年東北で行われていましたが、ここ数年は新型コロナの影響で神戸で行われています。

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