2022年12月13日(火曜日) 11:51 地域・まち

意外な掘り出し物も? 西宮市が粗大ごみをフリマアプリに出品

皆さんは、使わなくなった大きな家具やレジャー用品をどうしていますか?粗大ごみとして出す人が多いと思いますが、そんな中、西宮市が今年10月から、そういった「粗大ごみ」をフリマアプリに出品して、再利用してもらおうという取り組みを始めました。どんなものが出品されているのかご覧ください。

コンパクトに楽しめるトランポリンが、なんと800円!カジュアルなソファは2000円。この季節、大活躍するクリスマスツリーが1000円。

これらはすべて、もとは西宮市で出されていた「粗大ごみ」なんです。

【西宮市 環境局 美化企画課 薮内賢輔課長】
非常に状態の良いものや、まだまだ使用できるものがたくさん出されています。

およそ48万人の人々が暮らす西宮市。毎日どこかの町でごみ回収が行われていますが、ここ数年、粗大ごみの件数が増えているそうです。

【薮内課長】
「近年、コロナ禍で自宅にいる時間が増えたことにより、おうちの中を掃除をする方が増えた。
ここ2年で約30%ほど(粗大ごみ)収集の申し込みが増えている状況になっております」

そこで、環境局・美化企画課では、今年10月から粗大ごみの一部をフリマアプリに出品し、販売を始めました。

【薮内課長】
「こちらが、粗大ごみの中から出品できそうなものを集めたものになります」

例えば、大きなスーツケース、そして自転車用のチャイルドシートやバランスを取りながら進む乗り物など…。

【薮内課長】
「不要品・ゴミとして出ても、『まだまだ使用できる』『使用したい人もいる』ということで集めています」

西宮市が出品している「フリマアプリ」のひとつ、メルカリでは、注目度が高く、出品すると間もなく売り切れを示すソールドアウトの文字が並ぶそうです。

【薮内課長】
「(開始から)約1カ月半で、出品20のうち17品が売れました」

【薮内課長】
「こちらが現在出品している2品になりまして、ひとつがスキー板で、こちらが1000円。もうひとつが姿見、鏡。こちらが1500円で出品をしております。
若干のキズ・汚れがある程度で、全然問題はございません」

出品時には、使用に支障がないか確かめたうえで、掃除・消毒も行います。そして、商品はすべて引き取りに来てもらうことを条件にしています。

【薮内課長】
「もとは粗大ごみで出されたものになりますので、やはり写真のみではなくて、現物を見て判断していただいて、やっぱり『ちょっと違うな』という場合には、その場でキャンセルいただくことも可能です」

現在、好調に売れているものの、実は販売で儲けるのが目的ではないといいます。

【薮内課長】
「市の財源確保が第一位義的なものではなくて、『不用品となったものがまた使用できる』。市民同士で売却や譲渡をすることによって、『粗大ごみを減らす』というのを第一の目的。
西宮市内に『リユース』という文化が根付いてほしい」

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