丹波市には数多くの特産品がありますが、今回紹介するのは大納言小豆です。丹波市が発祥の地と言われる大納言小豆の魅力を松本カメラマンが取材しました。
丹波市の特産品として400年の歴史を誇る「大納言小豆」。大粒で皮が薄いにも関わらず、煮ても小豆が割れにくい、いわゆる「腹切れ」が生じにくいことから、切腹の習慣がない公卿の官位である「大納言」と名付けられたそうです。
北海道や京都などが産地として知られますが、ここ丹波市春日町がこの大納言小豆発祥の地とされています。町には大納言小豆発祥の地を記す石碑も建てられています。
11月から12月にかけて春日町では大納言小豆の収穫期を迎えます。JA氷上によりますと、現在、丹波市ではおよそ920軒の生産者が栽培していますが、大変な手間と長い生産期間をかけて栽培される大納言小豆の収穫量はわずか300トン。全国の小豆全体の生産量の1%未満という希少さだそうです。さらに近年は生産者の高齢化や天候不良などの影響を受け生産量は年々減ってきているといいます。
【生産者は-】
「もうひとつ満足できるとこまではいかないが、大納言小豆の良さを分かってもらうために、なるべく多くの人に食べていただきたい」
「ほかの小豆と比べて粒が大きいと思います。味もいいと思う。私はぜんざいが一番好きです」
これからの季節大納言小豆のおすすめの食べ方はやはり「ぜんざい」。というわけで丹波市では現在、33店舗が参加するぜんざいフェアが開催中。
松本カメラマンが訪れたのは1892年に創業した老舗の和洋菓子店「夢の里やながわ」です。
【やながわ 織田淳さん】
「丹波の素材、栗・黒豆・大納言小豆をふんだんに使ったぜんざい」
丹波の味覚を贅沢に使ったぜんざいがこちら。丹波栗と黒豆、大納言小豆のコラボが楽しめます。
【松本カメラマン】
「黒豆・大納言小豆・丹波栗の甘さがケンカせずに、それぞれの甘みを引き立てあってるんですよ。いやぁ、おいしいですね。幸せやな」
次に向かったのは「大連飯店」。なんと、地元で人気の中華料理のお店です。こちらのぜんざいはもちろん中華風。その名も「楊貴妃ぜんざい」。
【大連飯店 今藏楓料理長】
「中国の美女といえば『楊貴妃』。ココナッツミルクと、一緒に合わせた黒豆きなこを入れてます。
アクセントに入れてる白きくらげなど、潤いを与えてくれる食材なので、楊貴妃のように美しくなれるぜんざい」
【松本カメラマン】
「ココナッツミルクと黒豆きなこのやさしい甘みと、白きくらげの食感が楽しいです。大納言小豆とベストマッチ」
美意識高い人にぜひ試してほしい中華風ぜんざいでした。
【松本カメラマン】
「冬にぴったりのスイーツ・丹波大納言小豆ぜんざい。みなさんもぜひ、現地に足を運んで味わってみてください」