12月に入り、クリスマスが待ち遠しいという人も多いのではないでしょうか。ちょっと変わったクリスマスコンサートの話題です。
オルゴールがしっとりと奏でるクリスマスソングの定番「きよしこの夜」。
神戸の六甲山にある「ROKKO森の音ミュージアム」で開催されている「演奏家のいないクリスマスコンサート」は、30分ほどの特別プログラムで、アンティークのオルゴールなどの自動演奏楽器によるクリスマスソングや讃美歌の演奏が披露されます。
並べられた3台のバイオリン。弦を押さえるのも弓を動かすのも自動です。
自動演奏楽器の楽譜となるのは「ブック」と呼ばれるこの紙。中に開けられた穴のタイミングで音が鳴る仕組みです。この穴でオルガンや太鼓、鐘の音が奏でられます。
コンサートのトリを務めるのはダンスオルガン。制作された1938年ごろには、ダンスホールなどに置かれ社交界を盛り上げていました。
大きな機械の中にはオルガンにアコーディオン、太鼓など数多くの楽器がセットされ、音と光でクリスマスムードを演出します。
森の音ミュージアムでは、一年を通して自動演奏楽器によるコンサートを行っていますが、クリスマスコンサートは特に人気があるといいます。
「演奏家のいないクリスマスコンサート」は12月25日までで、1日7回の公演は毎回、違うプログラムが楽しめるということです。