明治初期に神戸で創業し、かつては日本一の総合商社だった鈴木商店の歴史を後世に伝えようと、神戸市と、鈴木商店の流れをくむ商社の双日が、共同で事業を行うと発表しました。
鈴木商店に関して、これまで神戸市は中央区の本店跡地にモニュメントを設置した他、鈴木商店をテーマに企画展を開くなどしてきました。
一方で双日は自社の歴史をルーツである鈴木商店から振り返る歴史漫画を作り、神戸市内の市立図書館に寄贈しています。
今回の共同事業はそれらを発展させるもので、久元市長と双日の藤本昌義社長が記者会見を開き、概要を説明しました。
具体的には、来年4月に神戸で公演が行われる鈴木商店を題材にした舞台『彼の男十字路に身を置かんとす』を双日が特別支援します。
また、神戸市は公演に合わせて「神戸港と鈴木商店を語る会」を開く他、市立博物館と三宮図書館で鈴木商店ゆかりの資料を展示します。
神戸市では、これらの事業を通して、近現代の日本の産業に革命を起こした鈴木商店の開拓精神を伝えていきたいとしています。