車いすで生活している重度の身体障害者が、赤穂市にある関西福祉大学の学生の介助を受けながら姫路城の登城に挑戦しました。
世界遺産・姫路城の大天守を目指したのは、加古川市に住む吉岡大地さんと伊丹市に住む大竹翔子さんで、2人は車いすで生活している重度の身体障害者です。
このプロジェクトは、関西福祉大学の学生が、自力で歩くことができない重度の身体障害者を介助し姫路城の大天守からの眺めを楽しんでもらおうと2017年から始め、今回が8回目です。
合わせて109段ある城内の階段は幅が狭いうえに最大傾斜が52度ときつく、大学で訓練を重ねてきた学生たちは、障害者に負担がかからないよう声を掛け合って登っていきました。
休憩を挟みながらおよそ1時間かけて最上階にたどり着くと、参加した2人は大天守からの眺めを堪能し、学生たちと喜びを分かち合っていました。
プロジェクトではこのほか、学生たちが車いすで天守閣に登ることができる小型のエレベーターの設置について観光客にアンケートを行っていました。