■新記録で連覇/男子
兵庫県高校駅伝・男子のコースは、丹波篠山市の大正ロマン館前をスタートして、県立篠山鳳鳴高までの42.195km。
連覇を目指す西脇工は、1区の長嶋幸宝(そなた 3年)が区間新記録で快走し、後続の須磨学園、報徳学園に大きな差をつけた。
西脇工はその後もトップを守り、7区アンカーの上田翔大(1年)が2時間3分31秒の大会新記録でテープを切った。
西脇工は28回目の優勝。
サンテレビの番組でインタビュアーを務めた小林祐梨子さん(須磨学園で全国優勝。北京五輪5000m代表)の質問に上田選手は、「今回の反省点をしっかり改善して、全国優勝の目標を達成したい」と答えた。
■ゴール目前に波乱/女子
女子のコースは、スタートとゴールは男子と同じだが、距離は半分の21.0975km。
レースは、大会5連覇を目指す須磨学園が1区からトップをキープし、2位の西脇工に21秒差をつけて5区のアンカーにタスキが渡された。
しかし須磨学園アンカーは、ゴール目前、脱水症状が疑われる状態となり転倒。
西脇工アンカーの藤城さくら(3年)が追い抜き、1時間12分01秒のタイムで5年ぶり9回目の優勝を遂げた。
■王国の復活は
かつて兵庫県は「駅伝王国」と呼ばれた。
全国大会(男子)で兵庫県勢は、1980年代と90年代の2度、5連覇を達成し、西脇工は通算8回、報徳学園は通算6回の全国優勝を遂げた。
しかし男子は2002年の西脇工、女子は2006年の須磨学園を最後に全国優勝から遠ざかっている。
今年の全国大会は12月25日に行われる。都大路で男女の西脇工チームがどんなレースを見せるか。
(浮田信明)