養父市の明延鉱山の坑道で5カ月間熟成させた日本酒「仙櫻」が27日、蔵出しされ、販売が始まりました。
1987年に閉山した養父市の明延鉱山の坑道内にある「明寿蔵」から取り出されたのは、山陽盃酒造が製造した純米吟醸酒「仙櫻」です。
坑道内は年間の平均気温が12度前後と安定していて、日本酒の長期間の熟成に適しているとされています。仙櫻は5カ月間熟成させたことで深みのある味わいに仕上がったということです。
山陽盃酒造は2018年の火災で酒蔵などが焼失していて、ことしの「仙櫻」は、再建した新しい蔵で造った第1号のお酒となります。
蔵出しされた「仙櫻」は、養父市内の4カ所の酒販店と道の駅で販売される予定です。