兵庫県と神戸市は、神戸市北区の山の中にある盛土が土砂を流出させる危険性があるとして、26日、行政代執行に着手しました。
兵庫県は、去年7月に静岡県熱海市で発生した土砂の流出事故を受けて県内の盛土を点検したところ、神戸市北区の山の中にある盛土が許可を受けずに運び込まれていたことがわかり、このまま放置すると国道や民家に土砂が流れ込む危険性があることがわかりました。
盛土の量はおよそ17万立方メートル。面積は2万4千平方メートルにも及ぶと推定されています。
県によりますと、盛土が開始された時期は不明とのことですが、県は2005年から盛土の存在を確認していて、盛土を行った神戸市北区の男性に少なくとも20回以上、是正指導や土砂の流出を防ぐ工事の実施などを求めてきましたが、男性が命令に従わなかったことから、県と市は共同で土砂流出予防工事の行政代執行に踏み切りました。
県によりますと、工事は4か月間続き、工事にかかる費用およそ5000万円を男性から徴収するとしています。