地域の新たな交流の場所に「染河内森のようちえん」

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この夏、宍粟市で、以前幼稚園だった建物をリノベーションしたある施設がオープンしました。施設の様子と携わる人々の思いをご紹介します。

どこか懐かしい校舎のような建物。廊下の奥にある「ひまわりぐみ」と書かれた部屋に入ると…。

【CAFE&BAR かしのみ 上長正典店長】
こんにちは、「かしのみ」店長の上長と申します。

メニューが書かれた大きな黒板が印象的な「CAFE&BAR かしのみ」。木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気です。

【上長店長】
ここは「森のようちえん」という名前です。今年7月1日にオープンしました。
実は、ここは2年前に廃園になった「染河内幼稚園」が元(建物)になっています。

染河内と呼ばれるこの地区に、かつてあった幼稚園をコミュニティの場にしようと、幼稚園卒園者の上長さん含む9人のメンバーが7ヶ月かけてリノベーションしました。

【上長店長】
コロナの影響で木材(の価格)が高騰、事業費が大幅にオーバーしましたので、地元の製材さんのご厚意で木も寄付でいただいたり、本当にみんな多くのみなさんの寄付・厚意をいただき感謝しております。

建物の中は「職員室」などの表札だったり水飲み場が残っていたり、いたるところに幼稚園当時の面影が感じられます。

【上長店長】
ここは遊戯室なんですけれども、今は「ミーティングルーム」としての使い方をしていただいています。
これ、染河内幼稚園の園歌になります。歌詞「かしのみ どんぐり どんぐり」のかしのみ(の名前)を使ってカフェをしています。

かしのみは週の後半、木曜日から日曜日までの営業です。

【上長店長】
自分の畑があって、いろんな野菜を作っています。

毎朝、収穫に訪れるという畑。この日はお孫さんと一緒です。

【上長店長】
これ(野菜)ありきでいろいろ調べて、これにあった料理を作っています。

お店の忙しい時には2人の娘さんも手伝いに駆けつけます。みんな、この元幼稚園の卒園者です。

【上長店長の次女 佳也乃さん】
学校の施設って、本当に小さい子どもが遊びやすい環境でもあると思うので、なくなっていくのであれば新しい形に再生してくれると、子育てをしてる私たちももっと住みやすくて、新しい発見もあると思いますし、いいと思いますね。

ちなみに幼稚園の歌を覚えているか聞いてみると…。

【佳也乃さん】
どんなんやったっけ?♪「かしのみ かしのみどんぐり 小さいけれど歌います…」やったっけ?

しっかり覚えていましたね。

さて、こちらがご自慢のランチメニュー「自家野菜のプレート」。週替わりで旬の野菜が楽しめます。

【上長店長】
初めて来られた方が2時間3時間ずっとお茶を飲んでいたりする。
「また来たい」っていう声も聞いてます。ありがたいです。

この日、お店にはリノベーションを手掛けたメンバーが集まってくれました。森のようちえんには眺めのいいテラス席もあって、バーベキューを楽しむこともできます。

【実行委員会メンバー 岩木博信さん】
小学校・幼稚園もなくなり、何もかもがなくなっていく状態ですので、何とかうまく順調に行けたら…。

【上長店長】
宍粟市は、もともとこうやって空き校舎の利用をかなりしてますので、そんなところと連携しながら、街全体が明るくなればいいかなと思います。

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