神戸を代表する版画家・川西英の世界 15日から特別展

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神戸を代表する創作版画家の川西英が、生涯に三度制作した「百景」と題した連作をすべて紹介する特別展が、15日から開催されます。

「三つの百景」と題したこの特別展は、川西英が描いた「神戸百景」「新神戸百景」「兵庫百景」の三つの連作から、合わせておよそ200点を紹介しています。

木版画による「神戸百景」は、戦前の神戸の都市の風景と人々の生活を描いた代表作です。

「クリスマスセール」や「阪神地下鉄のりば」などの作品からは、活気あふれる街の様子が伝わります。会場では、これらの作品の版木も特別に公開されています。

「新神戸百景」は、今はない神港新聞社の依頼で水彩で描いたもので、「六甲山牧場」や「王子動物園」など、戦後の変わりゆく神戸をとらえています。

そして「兵庫百景」は、神戸新聞社の連載のためにポスターカラーで描かれた作品で、「宝塚ファミリーランド」や「姫路城」など、兵庫県内の名所が登場します。

阪神・淡路大震災で新聞社の所蔵品は失われましたが、愛好家のために特別に描いたもう一つの「兵庫百景」が見つかり、今回展示されています。

特別展「川西英三つの百景」は、15日から12月25日まで神戸ゆかりの美術館で開催されます。

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