消防隊員ら37人が死傷した日本触媒姫路製造所の爆発事故から10年が経ち、11日、姫路市消防局による立ち入り検査が実施されました。
11日午後、日本触媒の姫路製造所に姫路市消防局の松本消防局長ら16人が訪れ、施設の立ち入り検査を行いました。
2012年9月29日に起きた事故では、製造所内でアクリル酸の貯蔵タンクが爆発し、消火活動中だった網干消防署の山本永浩さんが死亡、従業員や警察官など36人が重軽傷を負いました。
製造所の立ち入り検査は毎年行われていますが、事故から10年の節目となったことしは消防局長が出席。会社側から事故後の取り組みについて説明を受けた後、製造過程をモニタリングする管制室や、タンク内で異常が起きた際に化学反応を抑えるための設備などを点検しました。
姫路製造所の従業員のうち2割から3割が事故を経験していない世代だということで、日本触媒では事故現場を写真で確認できるようにするなど、安全について学ぶ取り組みを進めています。