「吃音」の若者たちが店員に 神戸で初出店 注文に時間がかかるカフェ

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話すときに詰まってしまったり言葉が滑らかに出てこない「吃音」の当事者たちが接客スタッフとして働く期間限定のカフェが兵庫県のJR三ノ宮駅前の広場で開かれました。

接客を担当している若者たちは、滑らかな発話が難しい言語障害の一つ「吃音(きつおん)」の症状があり、お客さんと会話するのに少し、時間がかかります。

JR三ノ宮駅の南側の広場で開かれた「注文に時間がかかるカフェ」は、吃音の若者たちに接客を通して自信を付けてもらおうと、自らも吃音の当事者である奥村安莉沙さんが企画し、2021年8月から東京都や三重県など全国各地で開催されてきました。

今回は、若者のチャレンジを応援する神戸学院大学のプロジェクトを活用し、関西への初出店が叶いました。

【カフェを企画した奥村安莉沙さん】
「吃音を知らない方に吃音というのはこういうものだよというふうに若い吃音当事者のスタッフたちとの交流を通して知ってもらえたらうれしいです」

カフェに来店したらはじめに、スタッフから話し終わる前に推測して答えないでほしいことや遮らずに待ってほしいことなど吃音の症状や当事者の思いなどについて説明を受けてから商品を注文します。

スタッフとの交流を通して吃音への理解を深めてもらおうとクイズなども用意され、初日の8日は、朝から多くの人でにぎわっていました。

【カフェを訪れた人は―】
「少し時間がかかるなというのは実感したけれどゆっくり話していただいてとても丁寧に接客していただいてうれしかった」

【接客を担当した吃音のスタッフは―】
「吃音を知らない人でもゆっくり話を聞いてくれたり、知ろうという気持ちを感じることができたのでとても楽しかった」
「吃音のことを隠そうと避けてきたけれどきょうの経験を通して今後はいろんなことにチャレンジしていきたいと思った」

「注文に時間がかかるカフェ」はJR三ノ宮駅の南側の広場で9日も開かれます。

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