特殊詐欺被害を防ぐ AIと心理学を組み合わせ対策

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AIと心理学を組み合わせた全国で初めてとなる特殊詐欺対策の研究が尼崎市などで作るチ-ムで進められていて、9月、研究の進捗状況が発表されました。

尼崎市と東洋大学・富士通は、全国で初めてとなる特殊詐欺被害の未然防止に向けて、AI技術と犯罪心理学を組み合わせた共同研究を行っています。

ことし3月には尼崎市在住の高齢者20人を対象に詐欺の電話を受けた際の反応を調べる実証実験が行われ、その結果、心拍数や呼吸数などあわせて11の要素で心理状態を数値化できることが確認されました。年齢が高く、疑いやすい人ほど緊張や混乱しやすい傾向にあったということです。

この日は実証実験で得たデータをもとにAIが緊張度合いを判断し、心理状態をモニタリングできる機器のデモンストレーションが行われ、実際に呼吸の乱れを測定するなどして研究の進捗状況が発表されました。

研究チームは今後も実証実験を重ねて防犯機器の開発など実用化を目指したいとしています。

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