神戸市中央区のオリエンタルホテルで、結婚披露宴の出席者54人が下痢や腹痛などの症状を訴えたことなどから、神戸市保健所は、披露宴で出された食事が原因の食中毒と断定し、ホテルの厨房施設を3日間の営業停止としました。
3日間の営業停止処分を受けたのは、神戸市中央区のオリエンタルホテル内の厨房4施設です。
神戸市によりますと、9月24日にオリエンタルホテルで行われた結婚披露宴に出席した計4グループの計205人のうち、翌日の25日以降に、計54人が腹痛や下痢、発熱などの症状を訴えたということです。
連絡を受けた神戸市保健所東部衛生監視事務所が調査したところ、患者54人が共通する食事は披露宴で出された食事以外になく、発症状況が似ていることなどから、保健所は食中毒と断定し、ホテルの厨房4施設を28日から3日間の営業停止処分としました。
患者54人の内訳は男性が22人、女性が32人で、ほとんどが軽症ですが、このうちの男女2人が入院しているということです。
主な食事のメニューは、フォアグラレーズンサンド、キャビアとカリフラワーのムース、中トロマグロ黄身醤油、黒毛和牛サーロインの炭火焼き、オマール海老の雲丹味噌焼きなどです。
オリエンタルホテルでは24日、計11グループの結婚披露宴がありましたが、同じ料理のメニューが出されたのは、今回食中毒が発生した4グループだけだったということです。
神戸市保健所が現在、原因を調査しています。