性別を問わない標準学生服を全国に先駆けて導入した姫路市の中学校で、「性の多様性」をテーマにした講演会が開かれました。
姫路市の山陽中学校を訪れたのは、レズビアンの保健室の先生として活動する井上鈴佳さんで、28日は生徒だけでなく、保護者にもオンラインで講演が配信されました。
山陽中学校は男女を問わずブレザーとスラックスを標準とする「ジェンダーレス制服」をおととし導入し、この制服を発表した9月28日を「制服の日」として、毎年、性の多様性を考える講演会を開いています。
元養護教諭の井上さんは、子どもたちに性について考えてもらう出張授業などを行っていて、28日は、トランスジェンダーのパートナーとの関係を例に、女性同士では婚姻届を出せない現状など、性的マイノリティの当事者が抱える悩みなどについて語りました。
山陽中学校では、多様な性への理解を深める取り組みを今後も続けるということです。