県内有数の温泉地・豊岡市の城崎温泉。風情ある街並みは「浴衣の似合うまち」としても知られています。
浴衣が似合うこちらの女性、松井未季さんです。
(松井さん)
外湯っていう温泉が7つあります。7つのうち一番駅に近くて、ファミリー層に人気の外湯かな?「さとの湯」といいます。
松井さんは、17(ワンセブン)ライブというコミュニケーションツールを使って配信を行っているライバーです。
着物好きが高じて、県内の大学を卒業後は呉服屋で働いていました。
(松井さん)
呉服屋さん立って着物のことを伝えるっていうのもすごく素敵なんですけど、着物に興味を持ってくださる方しかお店に来ないので、私自身がもっと発信していきたいという思いもあって、ライバーとして挑戦してみようと思いました。
松井さんにはライバーとは別の、もうひとつの顔があります。城崎の魅力を発信する観光大使です。
学生時代、城崎温泉の観光大使を決めるコンテストに応募し、準グランプリに選ばれました。
(松井さん)
ライバーとして生きていく選択をするきっかけとなったのも城崎温泉ですし、着物に興味を持ったきっかけも城崎温泉ですし、何かずっと恩返しはしたいなという気持ちで観光大使をやらせていただいてました。
しかし、観光大使が例年参加していたPRイベントなどはコロナの影響で相次いで中止となり、活躍の場を失いました。
(松井さん)
コロナ禍で旅行に行きづらいし、旅行に行ってはダメという意見も多かったので、そこで城崎に来てくださいと発信するのがなかなかできなくて。
城崎温泉が苦しむなかで何か自分も力になりたいと思って。
そこで松井さんが考えたのが…。
(松井さん)
きょうは城崎温泉観光大使として配信していきます。
浴衣を着て城崎のまちを紹介する「お散歩配信」です。17ライブを使い、城崎へ来られない人にも観光気分を味わってもらうのが狙いです。
(松井さん)
ここ、城崎温泉にある旅館の数だけ下駄が置いてるんですよ。けっこう写真映えするから、ここで写真を撮られる方とか多いです。
お得な情報も交えて街歩きを楽しみます。
(松井さん)
外湯めぐりをされる方は、「ゆめぱ」っていう外湯入り放題のパスポートを…。
グルメを楽しみながら城崎の文学に触れることができる喫茶店が新たにオープンし、早速店を訪れました。
(松井さん)
この本は城崎温泉を舞台にしている本なので、城崎に来てこの本を読みながらこうやってお茶をするのはすごくいいと思います。
伝統工芸・麦わら細工の花ゆびわ作りにも挑戦。その様子も配信します。
(松井さん)
麦わら細工って知ってました?こんな風にね、編み物するみたいにね、交互にやって…。
(麦わら細工職人 前野恵子さん)
そうねぇ、全国展開もしてないし。兵庫県でも知ってる人がだんだん少なくなってきました。
職人の手仕事に触れ、感じたことをそのまま言葉にします。
(松井さん)
職人さんが作ったものを自分で身をもって体験することで、素敵なものだなって。
(前野さん)
若い方が城崎温泉にお見えになって、「そういえば配信してたな」って感じて、また体験してもらったら私の出番も出てくるでしょうし、うれしいです。
ライバー・松井さんの活動に、観光協会も期待を寄せています。
(城崎温泉観光協会長 高宮浩之さん)
彼女たちが自分たちの得意な分野で城崎の良さを発信してくれることは大変心強いし、彼女たちが魅力を感じてくれるようにまちづくりを続けていかないと思うし、そういう人たちの喜んでもらえるような城崎温泉でありたいなと思っています。
松井さんはこれからも城崎温泉の魅力を伝え続けます。
(松井さん)
少しはお力になれたかと思います。でもまだまだだと思うので、もっとライバーとしても知名度を上げて、これからも城崎温泉に来た際は城崎温泉の魅力をお伝えしたいと思います。