不登校の経験者らを支援するフリースクール「兵庫県立神出学園」で生徒の傷害保険などを担当する代理店の男性が、23年にわたり、保険料およそ2000万円をだまし取っていたことが分かりました。
神出学園によりますと、学園の生徒は全員、傷害保険などに加入し、保険の契約は、1994年の開校時から尼崎市に住む代理店の男性(61)が担当していました。
しかし、2022年6月になって、契約開始の5年後に男性が保険会社から代理店委託契約を解除されていたことが発覚したということです。
男性は、解除後も23年にわたって担当を続け、のべおよそ5000人の保護者から保険料およそ2000万円をだまし取っていて、学園は8月、男性を詐欺の疑いなどで告訴しました。
学園の聞き取りに対し男性は、「引き継ぎ先を探したが見つからず、言い出せなかった」と話していますが、保険料は弁済されていないということです。