■阪神 5-0 中日/9月11日
阪神は、この日先発出場の原口や、佐藤輝明らのタイムリーで快勝した。
阪神は連敗を「2」で止め、3位をキープ。4位広島との差は1.5ゲーム差に拡がった。
■内角へ投げる勇気
9月11日のサンテレビ ボックス席は岡田彰布、中田良弘両氏が解説を務めた。
阪神先発の西純矢(3年目 2019年ドラフト1位 20歳)は今季ここまで5勝3敗。
岡田氏:ストレートも速いし、重そうなボールを投げるね。
中田氏:去年に比べて下半身まわり、体が大きくなった。
阪神1-0の6回、西は一死1、3塁で5番のA・マルティネスを迎えた。
4球目、外角に変化球を決め、2ストライク目を取った。
中田氏:素晴らしいコースでした。あれだけいいコースに決めると、次(の球)が難しい。
岡田氏:インコースは怖い。外になる……あっ、(インコースに)行った!
西の5球目は内角へ150キロの速球。マルティネスのバットは動かず見逃し三振。
岡田氏:(マルティネスは)インコースはないと思って見送った。これはバッテリーが勇気を持って(インコースに)行けるかどうかだけやもんね。
6勝目を挙げた西はヒーローインタビューで、この場面を振り返った。
「(坂本)誠志郎さんから、インコースのストレートのサインが出たので、強気に行くしかないと思って、ああいう結果になってよかったです」
■阪神に"形"がない
最近の阪神について岡田氏は
「点を取る"形"がない。
先頭打者が出るとこういう形で点を取る、とかがない。極端に言えば、ヒットが3本続かないと点が入らない状況だ」と指摘した。
0-0で迎えた4回、阪神は近本、大山、原口の3連打で1点を先制した。
続く佐藤は、ランナー1、2塁からヒット性のゴロをファーストのビシエドに好捕され3アウトに。
岡田氏は「(佐藤の打席で)例えば足を使ってランナー1、3塁の形を作ったら、佐藤の当たりは完璧にヒットですよ。
(そういうことをしなければ)ヒット3本続いたから1点入った、で終わるじゃないですか」と解説した。
■福留、甲子園に別れ
引退を発表した中日・福留が甲子園球場に姿を見せた。
中継では、福留が試合前、矢野監督に挨拶したり、打撃練習を終えて観客の拍手に応えるシーンをVTRで紹介した。
岡田氏:45歳までは長いね。すごいね。
中田氏:体の強さを感じましたね。
■熾烈な3位争い
この日の試合を終えて、3位阪神から6位中日までのゲーム差は4.5。
阪神の残り試合は「11」となった。
岡田氏:これだけ競ったら、目の前の1勝(を取ること)しかないよね、ここまで来たら。
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次回のサンテレビ ボックス席は9月13日の阪神×広島戦を甲子園球場から生中継する。
(浮田信明)