今年春オープン こだわりと思いが詰まった「壺焼き芋」

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佐用町の県道沿いに今年6月、壺を使って焼き上げる「壺焼芋」のお店がオープンして、この夏、大いに賑わいました。

店長は去年この佐用町に移り住んできたという男性。開業したのにはある理由がありました。

兵庫県の南西部・佐用町にこの春オープンしたのが「壺焼芋カフェ 和幸(わこう)」です。お店の入り口では大きな2つの壺がお出迎え。この壺を使って焼き上げるサツマイモが人気を呼んで、古民家を改装したお店は連日大にぎわいです。

お店を開いた平石さんは神戸市出身。佐用町に移住し、開店の準備を進めてきました。

(壺焼芋CAFE 平石隆さん)
これは紅はるかです。もう1本でいってます。

この紅はるかを壺の中に吊るすように並べます。炭火でじっくり焼くと、ムラなく熱が通り甘みが増すんだそう。焼き加減を見ながらおよそ2時間焼き上げます。

(平石さん)
これで だいたい200グラムくらいですね。1グラム1.7円で、200グラムで340円になります。

中はご覧の通り!ねっとりした滑らかさが人気です。

(平石さん)
温かいのと冷やしたもの、真空パックに入れて冷凍した(持ち帰り用)ものがあります。
スイーツは、おイモさんを半割にしてアイスクリームをのせたものがあります。

また、サツマイモが入った かき氷も人気。お客さんも情報を頼りに次々とやってきます。

(お客さんたち)
インスタで見ました。今日はこのためにここに来ました。
おいしいって、みんなが言ってたから。
最初何かわからなかったけれど、食べてみたらサツマイモだったんです。おいしいですわ。
イモが好きなんで、調べたらこの店が出てきました。焼き芋好きにはたまらない店だと思います。

評判も上々。毎日忙しく働く平石さんですが、実はこのお店をオープンさせたのには理由がありました。

(平石さん)
母親の介護をしていたが、3か月ほどで逝ってしまって。亡くなった喪失感から、ひとりでは生きていけないというのを勉強になりましたし、こういう商売をしたいな、いうことで店を開きました。

人とのつながりを大切にして、みんなが幸せになってほしいという思いから始めた壺焼き芋。順調にファンも増えています。

(平石さん)
お店を開いて、いろんな思いの人がお店に来られると思うんですよね。そういったときに、ここに来て癒されるひと時を持っていただきたい いうのと、交流の場としてね、田舎の良さとかを伝えていけたらなと思っています。

 

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