およそ6000万円の公費を投じて整備された姫路市の小学校の相撲場が一度も使われていない問題をめぐり、広く市民が利用できる施設にすべきとする市議会の提言書に対し、姫路市は31日、提言に沿う形で対応していくと回答しました。
姫路市立白浜小学校にある相撲場は、予算の2・5倍にもなるおよそ6000万円を投じて去年3月に完成しましたが、一度も使用されていません。これは、姫路市議会の松岡広幸議員が市教委に対し、特殊なデザインと予算増額を実現させたためです。
姫路市議会は6月、市と市教委に「安全面を考慮して、広く市民に開放すべき」と提言し、これを受けて31日、和田副市長が宮本議長に回答書を手渡しました。
回答はほぼ提言に沿う内容で、土俵の周りの柱にクッション材を設置するなど最低限の安全対策と、宗教的デザインの変更を行った上で、広く市民に開放するとしています。
姫路市では相撲場の今年度中の一般開放を目指すということです。